意外と忘れがちな必須能力
人生でずっと使っていく能力とは何でしょうか?たくさんの意見があると思いますが、その中には「話す」「書く」「聞く」能力も入ると思います。しかし、この能力は教えてもらった記憶はあっても自分の中で消化して実際に行動に移せている人は少ないと思います。そんなときにこの本一冊あれば自分を変えることができると思います。
なぜこの能力は必要であって教えてもらったのに記憶にないのかと言えばいろいろあるかと思うんですが、僕は最も必要に求められているものではないからだと思います。日本人であるからある程度の能力が備わっているために脳が学ぶことをやめている可能性があるのではないでしょうか。一番の学ぶべきことは職場の環境に慣れることであるでしょうからそっちに脳を使っちゃうんでしょうね。ですから、言葉で「伝える力」で仕事をしていかなければならない政治家や講演者は周りよりも優れているのでしょう。
しかし、そのままでいいのでしょうか?今現在の日本は所得が下がってきています。昔とは確実に変わってきていると思います。年を重ねるごとに年収も上がっていくことはどんどんなくなっていくと思います。その中でもお金を稼ぐことで幸せになりたいのであれば先ほど上げた三つの能力の向上がカギになって来るでしょう。
内容としては池上さんの経験から見た伝える力がどういうものなのかが実例を用いて解説されているのでとても分かりやすい内容になっていると思います。
僕が個人的に面白かったのは、相手を引き付けるためにはどうするかという内容です。相手を引き付けるからくりはいろんなところで言われているのでなんとなく分かった気になっていますが、本書を読んでいただくと新しい発見があると思います。
もう一つは、円滑にコミニュケーションをするためにはどうするかということです。芸能人の方で毒舌を売りにしている方がいらっしゃいますが、どうしてあの芸風がなりたっているのか、どうしたらあんな風になれるのかが書かれていて面白かったです。
我々より何倍もこの能力を必要とした池上さんの話はとても勉強になることが多いです。ジャーナリストである彼だからこその経験談は私たちに大きな影響を与えてくれるでしょう。皆さんもぜひ一度ご覧になってください。最後までお付き合いくださりありがとうございました。