バカが教えるオススメ本

バカでも変われる、読書なら。高校のテスト最低点13点の俺でも楽しめるオススメの本を紹介しています。読書で人生変わるよ?

結局トランプって何者?

いま日本でもトランプ氏に対する意見が飛び交っています。若い僕にはオバマさんが大統領になったくらいの時しかわからないのですが、日本ってこんなにもアメリカの政治に興味のある国だったのかと率直に思いました。たぶん日本の選挙より盛り上がっていましたよね?なんだか悲しことですがトランプ氏の発言が日本に影響を与える面では興味はもっておいて間違いはないでしょう。実際僕もあまりにもテレビが取り上げるもんで自然と興味をもっていったんですけど、それにしても賛否両論ありすぎじゃないですか?っていうのが僕の感想です。たぶん多くの人が少し考えるとこの問題に当たり思考停止していったと思います。しかし思考停止してしまうのは良くないことです。これもみんなの認識としてあると思います。しかし、本当にいろんな方々がコメントされています。別に誰が悪いとも言いませんし、基準がないのでなんとも言えませんが、あまり知識のないものが発言してもそれは国民の誤解をより一層招くのではと思います。そんな混乱を招いている今こそ専門家の意見を聞く時であると思いこの本を紹介したいと思います。

 

 この本ではごちゃごちゃになったトランプ論をもう一度見直すことができるものだと思います。そして今までに知ることのなかったトランプのことを知ることもできます。

前半では大統領選挙の時のトランプ氏の成功とクリントン氏の失敗について書いてあります。別に僕は肯定も否定もしませんが一般人である私たちでも、この大統領選挙からは多くのことを学ぶことができます。そういう観点の話を僕のブログではしたいと思います。まずは慢心することの怖さと言ったら意味合いが強すぎるかもしれませんがw慢心してしまうとこんな落とし穴があるよということが分かります。クリントン氏は歴史的に見て民主党側につくであろう州のことをおろそかに扱いました。その州の獲得は前提に戦略を立ててしまっていたのかもしれませんね。その結果そこをトランプ氏に取られてしまったわけです。当たり前の結果ですよね。クリントンさん何してんの!とここまでだと思う人が多いと思います。でも、実はここにトランプ氏の凄さが隠されていたりするかもしれないのです。歴史的に見て圧倒的に民主党支持であるその州の常識を疑ったのです。普通であればわざわざ敵の州に行って支持を求めるのは時間の無駄のように感じますが、トランプ氏は常識を疑いその州に支持を求めたのです。ビジネスにおいて常識を疑うことは重要だと僕は思いますので、トランプ氏がすごいビジネスマンであることも納得できます。大統領選挙からはこんなことも学べますね。

他にも熱量は人を動かす。ということも感じ取れます。この熱量に関しては齋藤先生の教育力という本に書いてあるのですが、面白い先生の授業は熱量が違うと。詳しことはご自分でお願いしますw

 

教育力 (岩波新書)

教育力 (岩波新書)

 

トランプ氏にはこの熱量があったからこそたくさんの支持を集めたのではないかと思います。なんせトランプさんは自分のいいとこ悪いところを全部さらけ出して演説をしたことによって人々に熱量が伝わり勝ちにつながったのではないかと思います。本書にはクリントン氏はトランプ批判を繰り返しおまけに自分の言い分も変えてしまったと書いてあります。そんなやりたくもないようなことに果たしてトランプ氏以上の熱量は生まれたのでしょうか?そんなことを考えると熱量に関してもこの選挙で学べるというよりは実証されたのではないでしょうか。

ちょっと話はズレますが本書に黒人差別に対する運動をしていた青年にインタビューをしたところこんなことを言っていたそうです。「黒人たちは400年間戦ってきた。LGBTを見てみろ。彼らはたったの四年間で同性婚を認めてもらったんだ。でも俺たちはほとんど変わらないところに立っている。」これだけでもずいぶんな熱量が感じられますが、この前文にこんなことが書いてあったらどうでしょう。ニューヨークでデモのマイクを長いこと握って、時には怒りで舌がもつれるほど激高していた黒人青年は… なんだか熱量が倍に感じませんか?このように文章にも熱量があるということが分かります。これは文を書く時に役立つのではないでしょうか?

本書に話を戻しますと、後半からはこれからのトランプ氏と世界といった感じで今後のトランプさんの話がされています。まあ予想については正解があるわけではないので自分の意見と戦わせるなり説得させられるなり勉強するなり自由ですので特に触れはしませんがwしかし国際政治学者の肩書がありますのでそこらの予想を信じるよりはこちらを信じたほうがいいのかと思いますけどねw

いつもよりも長くなってしまいましたがそのくらい学べるものがたくさんありました。僕はちょっと違った見方をしたのかもしれませんが本書はキッチリとそうではない方向けにも充実感のあるものだと思いますので是非ご覧になってください。さいごまでお付き合いくださりありがとうございました。