バカが教えるオススメ本

バカでも変われる、読書なら。高校のテスト最低点13点の俺でも楽しめるオススメの本を紹介しています。読書で人生変わるよ?

人間ってやっぱり面白い!

 

人間の煩悩 (幻冬舎新書)

人間の煩悩 (幻冬舎新書)

 

 

この本は僕の年齢からいうと、ひいばあちゃんの年齢に当たる人の本だ。タイトルが面白そうなので買ってみた。内容を読もうとすると少し予想と違った作りだった。この本は佐藤さんが書かれた小説などから抜粋されそれをテーマごとにまとめたものだった。少し残念な気持ちになったが次第にこの気持ちはなくなり、逆にこの本を買ってよかったと思う気持ちになった。僕は小説は読まないので佐藤さんの偉大さなりは分からないが、この本を読めば少し分かるような気がした。我々若者は生きている時代も違うゆえ、高齢者の気持ち、考え方など理解することが難しい。(そもそも理解しようという気持ちが薄いのかもしれない)しかし、この本にはそういった高齢者の気持ちが書かれている。介護なりを仕事にしている人たちは読んでおいた方がいいのかもしれない。そして、この本の言葉からはかっこいい名言そんな若者が好きそうな言葉が多く含まれている。(この言葉を理解するにはまだ人生経験が浅すぎるのかもしれないがw)その一部を紹介しよう。言葉で言えるほど人間は単純なものではないのである。今の若者でも十分にかっこいいと思う名言である。佐藤先生は物事をみんな自分の物差しで見ている。だがそれはかえって真実から遠ざかっていることもある。しかし、それも私の部分であり、それを全部集めても私にはならないから人間は言葉で言えないと言っています。要するに、人間弱いところも強いところも自分しか知らないことや、周りから見てしかわからないことこのほかにもたくさんの要素が集まって自分ができているので、それを言葉になんてできないだろう。という、言葉の限界と人間の深みみたいなものが感じ取れる一文でした。他にも人生や男女、子供、あの世、長寿のテーマについて深いお言葉が書かれています。そして佐藤先生自身がものすごく変人であり面白い人生を送られていることが分かります。事実として佐藤先生は借金がある男と結婚してそのおかげでダラダラせずに生きてこられたなんて言っています。それは変だねと書こうと思ったら、意外と今の時代、芸人さんだったり、女性が稼いでる家もなくはないのかもしれないと思いましたが、少なくともあの時代でそういうのはあまりなかったんじゃないかと思っています。やっぱり佐藤先生は変でしたw他にもあの世の話では霊魂を信じているからこその経験のお話もされていました。この話がまた妙にリアルで…私は霊魂とかそういうのは信じたくない人なのでこれも佐藤先生が変人だからということにしておきますwこんな感じでこの本は佐藤愛子という人間の面白み(周りを取り巻く方々もなかなかの面白みがあります)長い人生経験の中での深い思想、そんな私たち若者にはまだ味わうことのできないものをすこしかじった気になれるそんな本です。みなさんもぜひ一度ご覧になってください!